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リニア中央新幹線は地震に耐えられない
The Linear Chuo Shinkansen, a Japanese maglev line,
cannot withstand earthquakes.

石橋克彦(神戸大学名誉教授)
最終更新日:2021年6月8日

【2021年6月7日から追記】
石橋克彦『リニア新幹線と南海トラフ巨大地震 「超広域大震災」にどう備えるか』
(集英社新書)

 ・2021年6月17日に発売されます。こちら
 ・「第1部 リニアは地震に耐えられない」「第2部 ポストコロナのリニアは時代錯誤」の2部構成ですが、与えられた時間内で原稿をうまくまとめることができず、とくに第2部は中途半端で不本意な出来になってしまいました。
 また、第2部で専門外の社会・経済的な議論をしていることに、ご批判があろうかと思います。しかし、地震研究者として「地下から地上の科学技術や人間社会を眺め」(「あとがき」の言葉)ていると、現代日本の主流の「常識」はおかしいと感ずることが多く、根本的な震災軽減の観点から、いろいろ書かざるをえませんでした。そして、それが「リニア中央新幹線の是非」に深く関わると考えています。
 ただし、原稿が未熟で言葉足らずのために、私の考えがうまく伝わらないかもしれません。いずれ、『地震(自然災害)に本当に強い国とは、どういう国だろうか』というような本に再挑戦できればよいと思っています。
(以上は「あとがき」に書くようなことですが、時間がなくて書けませんでした)
 ・以下は著者の責任において掲げるものです(出版社が出しているものではない)。
  ・正誤表
  ・巻末の「注」の補足や訂正
  ・「注」の追加(準備中)
  ・補足事項(準備中)
【本項以下の4項目は2020年9月16日に記す】
 JR東海(東海旅客鉄道株式会社)が東京・品川―名古屋間で工事中のリニア中央新幹線は、最近注目されている静岡県の大井川の水量減少以外にも、深刻な問題をいくつも抱えています。超電導磁気浮上式鉄道の純粋な技術開発としては素晴らしい成果が多々あるでしょうが、現実の日本の社会と国土で考えたときには、必要性、経済的実現性、採算性、安全性、環境対応性などについて多くの疑問点があるのです。
 私はとくに地震に対する安全性を懸念しており、何度か簡単に論評してきましたが、以下で詳しく論じました。
 リニア中央新幹線は、新型コロナウイルス大流行であらためて問われている私たちの暮らし方という文明論的見地からも、再考を迫られていると思いますが、以下ではそれについても私見を述べています。
【岩波書店の『科学』電子版のページで公開中】
  石橋克彦:「リニア中央新幹線は南海トラフ巨大地震と活断層地震で損壊する」
    『科学』(電子版) (岩波書店) Vol.90, No.10 (2020年10月号), e0040-e0052.
以下は、静岡新聞, 2020年7月2日付朝刊, 22面「新型コロナ  知って備える」に掲載されたものです。
  石橋克彦:「視標 変わる社会経済様式 時代錯誤のリニア再考を」
 
以下は「ポストコロナの日本がどうあるべきか」についての私見で、共同通信社「視標」の原稿です。7月中旬に地方各紙に掲載されました。
  石橋克彦:「視標 コロナ後の社会 分散型の社会に変革を 1次産業の復興が必須」
 
以下は、新型コロナウイルス大流行の直前に書いた震災論ですが、「ポストコロナ論」としても基本的に成り立つと確信しています。
 これからの日本にリニア中央新幹線はふさわしくないという私の考えの根底をなすことが述べられています。
  石橋克彦:「超広域大震災にどう備えるか:大地動乱・人口減少時代の成長信仰が衰亡をまねく」
    『世界』(岩波書店) 2020年3月号, 80-93. <2月7日刊>
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